講演を受けた生徒から質問を集めました。

オレンジリボンS’のサイトで返答します。

一番多いのはどの虐待ですか?
滋賀県では平成29年度は心理的虐待2,304件で最も多い全体の36.0%。次いで身体的虐待2,035件(31.8%)となっています。

年に何件の児童虐待が起きていますか?
滋賀県における平成29年度は6,392件(前年度比で330件増)です。内訳は虐待種別で、『心理的虐待』が2,304件で最も多く全体の36.0%、『身体的虐待』が2,035件、『保護の怠慢ないし拒否(ネグレクト)』が1,970件、『性的虐待』が83件となっています。

虐待を受ける子どもの年齢層。虐待をする大人の年齢層は?
滋賀県における平成29年度は虐待者「実母」が4,117 件、「実父」が1,813 件となっています。子ども年齢層「小学生」が2,449 件(38.3%)と最も多く、「3 歳~学齢前児童」1,229 件(19.2%)、 「0歳~3 歳未満」が1,129 件(17.7%)、「中学生」981 件(15.3%)と続いています。

今の虐待の現状が気になりました。
虐待のことを気にしてもらえるのは、社会としてもとても大事なことだと思います

日本で虐待を受けている児童数を知りたいと思ったので件数を教えて欲しい
122,578件(児童相談所における児童虐待相談対応件数:速報値)です。

児童虐待がどのくらいの家庭でおこっているのかなどの情報も知れたらよかったです
「新規ケース」が1,521 件(23.8%)、「継続ケース」が4,871 件(76.2%)で、前 年度と比較すると、「新規ケース」が123 件増、「継続ケース」207 件の増加となって います。
よくある虐待事例をもっと知りたいです
新規ケース1.398件(23,1%)継続ケース4,664件(76.9%)前年度比で新規ケースが増加しています。

虐待の被害の深刻さを教えてください。
将来の人格形成に影響を及ぼす場合があります。人間不信や社会に対する怖れなど、一生に渡って生きづらさを抱える要因になります。脳の発達にも悪影響があると言われています。

親側の主張なども知りたいです。
「経済的困窮で仕事をしなければならず、夜間家にいることができない」「自分も暴力でしつけられた」などがあります。

もっといろんな虐待の種類を知りたい
子どもにとって、怖くて痛くてイヤだと思えるような状況は、虐待的な状況ということができます。

もっと詳しく虐待について教えて欲しい
「虐待」というものを様々な角度から考えることができます。知りたい時が学びの時、文献等をあたってみて下さい。

どのように虐待されたかの体験談が聞きたい。
体験談などを話したり本にしたりしている方もおられます。調べてみて下さいね。

児童虐待が原因で犯罪を犯してしまった例はありますか?
虐待的な環境で育ち、過ちを犯すに至った例は多く見つけられます。

相談をしたらどのようにしてくれるのですか?その後(親など)どうなりますか?
相談者それぞれの状況に応じて、解決策を考えていきます。具体的にどうなるかについてはそれぞれの状況によって変わりますが、子どもにとっていいかどうかを最優先に考えられます。

虐待を受けている人がもし警察などに相談したらどのような対応をとってくれますか?どんな処罰があるのかなど知れたらと思いました。
児童相談所を中心に関係機関と連携し、地域での支援につなげます。虐待を受けている子どもは安全を最優先に対処されます。虐待した側は暴力など傷害罪等の対象となり処罰されることもあります。

虐待から抜け出した人のその後の話も聞きたいです。
支えてくれる人に出会え、自分の進路をしっかり歩み、幸せに人生を歩んでいる人もいます。

虐待を受けた子どもが大人になったときその子どもに虐待をする可能性は高まるのかどうか教えてほしいです
されてきた育て方ではなく、されたかった育て方をすることで適切な子育てをされる方も多くいます。一方で、適切な子どもへの関わりを気を付ける人も多いです。

虐待を受けた子どもが成長し、大人になった時の状況が知りたいです。
虐待を受けて育つと、「自分が悪いから虐待を受ける」というように思わされてしまい、自己評価が極端に下がります。それが後々まで人間関係面でしんどさを抱えることにもなりますが、様々な人との出会いや経験で改善していくことも多くあります。

その子たちが今どうして暮らしているのか気になりました。虐待を受けた人たちはどうやって改善されていくのか気になりました。
居住地の福祉機関がそれぞれの専門性を活かして、家庭支援しています。虐待からの傷つきを心身ともにケアし、家庭環境が安心安全になるよう連携します。家庭が厳しい状況であれば、子どもは児童養護施設(児童福祉施設や里親さんのもと)に生活の場を移します。家族再統合を目指しつつ、そのまま社会とつながりながら子どもが自立する場合もあります。

虐待を受けた人が大人になったらどうなるか知りたいです
暴力を肯定しがちな場合もあります。自尊感情が低下し、対人関係のとり方にしんどさを抱える(感情のコントロール等に影響)場合も。支援される中でこれらの影響が緩和して負の連鎖が断ち切れる人もおられます。

虐待で捕まった親は二度と暴力は振るわないのか
必ずしもそうでないのが実際です。親に対しても罰則ではなく、支援が必要だと考えています。

虐待が発覚した後、その子はどうなるか知りたい
保護者へ子どもを安全に養育するための指導が一番にされるが、そのうえでも子どもが安全に家庭で過ごすことができないと判断されたら(警察・福祉による)、一時保護されることもあります。保護者は指導を継続的に受けます。
虐待を受けている子で全く交流がなく、たまたまその子が虐待を受けているのではないかと知った時の対処法は?
学校の先生、市町(役場役所)の子ども関連窓口、児童相談所、警察などしやすい所に相談してください。電話で189(いちはやく)にダイヤルすれば、虐待相談窓口に掛かります。一番対処しやすいかも知れませんね。

もし自分が虐待する立場になってしまった時の対策を教えてほしいです
匿名でもいいので、まず児童相談所か家庭児童相談室に電話してください。相談にのってもらえます。

虐待を受けたときに具体的にどこに相談したらいいのかなどを教えてほしかった
学校の先生、市町(役場役所)の子ども関連窓口、児童相談所、警察などしやすい所に相談しましょう。電話で189(いちはやく)にダイヤルすれば、虐待相談窓口に掛かります。

実際に関わられた件でどうやって解決したのですか?
保護者を悪者として罰するのではなく、応援者をつくり、一緒に子育てを考えていくことで解決することも多くあります。

虐待を訴える方法が必要だと感じた
その通りですね。

どのようにしたら虐待がなくなるのか。子どもだけで親に対して話しをできるのか
子どもはまず、学校の先生に相談ください。そのことを親には言わずにあとは大人が動きます。安心して相談してください。

知り合いが虐待を受けていた時の対処をもう少し教えて欲しかった
まずそのことを学校に一緒に相談してください。学校は福祉機関と連携します。そして家庭支援が始まります。

具体的な解決策を教えて欲しい。電話をかけるでは無理があると思う
電話の後は支援が始まります。そして親との関わりで安全に過ごせる方法を一緒に考えますが、難しい時は家庭から一時的に離れる方法もあります。

虐待を受けている人にどういう声かけをしたらよいのか。アドバイスが必要やと思う
まずアドバイスの前に、辛かった気持ちを受けとめてあげてください。そして、一緒に大人に相談するところに力を貸してください

こういった家庭を見つけたときの対応やどのように解決しているのか、近くに虐待を受けている人がいたらどのように対応していくのが良いのか教えてほしい。
市町(役場役所)の子ども関連窓口は電話された方が匿名であっても、家族支援をスタートさせます。近くにそういう家庭があれば、市町(役場役所)の子ども関連窓口などにご相談ください。間違いであっても一切咎められることはありません。おかしいな?と思ったら連絡してください。

虐待への対処について聞きたかった
まず相談しやすい機関に連絡してください。家庭で安心して過ごす方法を大人と相談します。虐待者への指導が始められるように専門機関がつながって行きます。

児童虐待が見つかった時の対応はどんなものなのかを教えてほしかった
誰からの訴えか、虐待者に漏れないように守秘義務は守られます。事実確認をしながら、早急に福祉の専門機関と子どもの所属する機関が連携して家庭支援を検討します。

虐待している人を見かけた時、どうしたら止められるのですか?
声をかけられる関係性であれば、その行為が不適切であることを伝えることが必要。しかし、それができにくい環境が多いのも実情です。そんな時は、近くの公共の人や店の人にすぐ伝え、その機関から福祉に通告してもらうようにしてください。また、自身が通報してください(守秘義務は守られます)

DVや虐待の解決の仕方はありますか?
市に相談窓口があります。家庭児童相談室や警察も連携します。そこから逃げる先のシェルター等の支援があります。

どこに相談所がありますか?
滋賀県の児童相談所は、中央児相(草津市)、大津・高島子ども家庭相談センター(大津市)、彦根子ども相談センター(彦根市)の三カ所です。電話で189(いちはやく)にダイヤルすれば、虐待相談窓口に掛かります。

どこにどのように助けを求めたらよいのか
子どもの場合は、身近な大人(学校の先生など)ですが、市町(役場役所)の子ども関連窓口、児童相談所、警察などしやすい所にも相談できます。電話で189(いちはやく)にダイヤルすれば、虐待相談窓口に掛かります。
親が虐待をしてしまう心理は?
ケースによりさまざまですので一概には言えませんが、ほとんどの親は、子どもがちゃんとした大人になるように、育てているつもりです。ただ、そのやり方が間違っている場合があります。

なぜ親が虐待をしているのかの理由や心情を教えてほしい
子どもへの愛し方が分からない。自分自身も愛された経験が乏しいので、子どもの甘えを受けとめることができないだけでなく、自分自身我慢してきた辛い気持ちを刺激されてさらにイライラしてしまうことなどがあります。また親自身も虐待と共に自己嫌悪を感じる場合があります。親として失格に思えて余計に助けを呼びにくく悪循環が加速する場合があります。

子どもだけでなく、親の思いもしりたい
暴力暴言以外のしつけの仕方を知らない、子どもを愛せない。愛し方がわからない。親自身も困っているが助けを求めることができない。親も自分のことを認めてほしい。そんな思いでいる場合があります。

児童虐待している親は何を考えてるの?
暴力の場合は痛みで教えようとしたり、自分自身の感情の爆発、ネグレクトは養育放棄していることへの自覚のなさなどがあります。

どんな親が虐待をしているのか知りたかった
複合的な要因があります。ひとり親であり余裕がない、経済的に困窮していて時間にも金銭的にも心理的にも不十分な状況。社会から孤立傾向であり、適切な子育ての支援につながらない。夫婦間の不和、DV。育児そのものの疲れや相談できなさ。こういう背景に追い詰められる状況になると、虐待はどの人にも起こりうるものであり、それゆえに社会の問題でもあります。

ニュースになっているようなひどい虐待の場合、親の気持ちとか知りたかった
親なりには頑張って子育てしているが、思うようにいかず、暴力暴言でしつけようとし、それがエスカレートしていることに自覚がなくなる場合があります。また周囲から孤立し、支援につながっていない場合もあります。

親が何で虐待をするのかを知りたい。
自分の養育方法が、虐待に至っている自覚がない場合があります。自身も虐待を受け、適切な養育を知らないケースもあります。
どこまでが虐待なのかはっきりわかるようになればいいなと思った
はっきりわかればいいのですが、特に心の痛みは目に見えませんし、体罰を容認する人も少なからずいるように、子育てや養育に対する価値観も人それぞれです。子どもの心身の成長にとってどうなのかという判断基準が必要に思います。

警察はなぜ家庭の問題に介入しにくいのですか?
警察は法律に基づいて介入します。家庭の問題には介入しにくいルールがあるのです。

実際に虐待を受けていた人の話を直接聞きたかった。(親のことをどう思っていたかなど)
時々、体験談を話してくれる講演会があります。また、本なども出ています。

現在虐待がどうなっているのかをもっと知りたかった
虐待の対応や、未然防止については、年々制度も充実しつつあります。そうした視点でニュースなども見てくださいね。

虐待をなくすためにどうしたらよいかを知りたかった
その通りですね。たぶん幸せな親は子どもに虐待などしないと思います。どの親も楽しく子育てできる社会になる必要があるのです。子育ては一人ではできません。助けることも助けられることも必要だと思います。

虐待についての法律を知りたい
児童福祉法や、児童虐待の防止等に関する法律に定義や対応などが定められています。

虐待する人の言い分は?
虐待してしまっている親が、虐待のつもりではないと主張する場合があります。きっと虐待をしたくてしている親はほとんどいないと思います。虐待をして辛くて困っている親に、相談できるところを教えることは子どもを守ることになります。

なぜこういう虐待がうまれるの?
根深いテーマで、解決に向けて取り組み続けないといけない問題です。いじめや孤立、偏見や差別、貧困問題、教育、社会の仕組みなどざっと思い浮かぶだけでも多岐にわたります。

虐待になる基準は?
発見した人が、これは虐待ではないか?と思ったら虐待対応の調査が始まります。子どもの健全な成長にとって著しく悪影響があるかどうかなどでも判断されます。

児童虐待防止への取り組みは?
防止はとても重要です。国・県・市町村それそれのレベルで、未然防止に力を入れつつあります。
(1)いかに発見するか(2)子育て支援の充実(3)傷ついた子どもの手当(4)未然防止に向けた、子ども虐待を正しく知ってもらう啓発活動などがあります。

虐待になるならないの境界線はどこにあるのか知りたいです。
虐待は犯罪とは違って、罰を受けるのではなく、支援を受けていきます。支援を受けるのに、厳しい境界線は必要ないと思います。

子どもを虐待から守る次世代育成プロジェクト

滋賀県警察、NPO法人 子どもの虐待防止ネットワーク・しが(略称キャプネス)、びわ湖放送株式会社、株式会社まちおこし、株式会社滋賀銀行、滋賀県